QuizKnockコラボ

コラボイベント開催レポート

Event Report

第2回QuizKnock ライティング講座

~正確な情報を発信するために~

コラボ企画「第2回ライティング講座」を大阪で開催

YouTubeやWebメディアを中心に「楽しいから始まる学び」を提供するQuizKnock(クイズノック)と「食と農業に関する正しい知識」の啓発に取り組むクロップライフジャパンのコラボ企画「第2回ライティング講座」を、2025年2月2日(日)大阪で開催しました。 2024年7月28日(日)、東京・渋谷で開催されたイベントと同様、「正確な情報を発信するために必要なこと」「自分が発信する情報を読んでもらうために重要なこと」を講義とワークショップで学びました。

大阪
開催日:2025年2月2日(日)

13:00~16:00

場所:梅田スカイビル22階会議室

スタート前から会話が弾む!

この日の会場は、大阪の街並みを満喫できる梅田のランドマーク、梅田スカイビルの22階。応募総数100名以上の中から抽選で選ばれた44名が参加しました。中には、鹿児島、愛知、東京など遠方から駆け付けた熱心な受講者も!
今回の講座はグループワークを考慮して、机を向かい合わせに配置。開始を待つ間から受講者の会話が弾み、初対面とは思えないほど和やかな雰囲気が広がっていました。
伊沢さん、須貝さんのオープニングトークで講座がスタート。受講者と各グループをサポートするWebメディア「QuizKnock」ライター陣の自己紹介もにぎやかに進んでいきました。

ライティングのポイントを伝授!

今回のワークは、3つのテーマ(※)から1つを選び、その内容を高校生に分かるように400字程度で要約する」というもの。
実践に移る前に、Webメディア「QuizKnock」編集者の石田さんが、ライティングを行う上で大事なポイントをアドバイス。クイズを交えながら進行していくので、講義形式とはいえ堅苦しさはまったくありません!

  • テーマ①日本の食料生産が抱える課題
  • テーマ②日本で農薬はいつ頃、
    どうやって普及していったか
  • テーマ③新しい農薬はどうやって実用化されるのか

講義の中で出題されたクイズのひとつをご紹介!

Q.

以下の文は、QuizKnockの記事を作る過程で
実際に修正されました。どこが、どのような理由で 修正されたでしょう?

ニュージーランド産のワカメの市場価値は、
30億ドルにのぼるともいわれています。

答えは、このページの一番下にあります!

グループワークで情報を共有!

次に、同じテーマを選んだ人たちがいくつかのグループに分かれ、クロップライフジャパンの公式サイトや関連情報が掲載されているWebサイトなどを読んで内容を共有。自分以外の視点を取り入れながら、全員が同じくらいの理解度を持つことを目指します。
ここで重要なのが、信頼できる情報を見極めて「読む力」。各グループ担当のスタッフや伊沢さん、須貝さんが受講者からの質問に答えるとともに、情報のピックアップがうまくできているかなど、情報共有がスムーズに進むようサポートしていました。

ハーフタイム休憩

休憩タイムが質問タイムに!

講座のテーマのひとつである農薬のパッケージ見本を会場内に展示しました。
「ここに実物があるので見てくださいね」という伊沢さんの呼びかけで、休憩時間には受講者が集まってきました。
実物を見るのは初めて!という受講者も多く、「この農薬はどう使われるの?」「安全性の検証はどう行われるの?」などの質問にはクロップライフジャパンのスタッフが対応しました。

今日のメインワーク「要約」に挑戦!

休憩後、グループワークで共有した情報をもとに400字の要約を開始。時間にゆとりがある受講者はタイトルづけにも取り組みました。
Webメディア「QuizKnock」の記事を例に、構成を考えるコツ、タイトルづけのコツのアドバイスを受け、限られた時間の中で試行錯誤しながら要約に挑戦。ちょっと手が止まっている様子の受講生には、伊沢さん、須貝さんたちが声をかけていましたが、「みなさんの質問内容のレベルが高い!」と感心していました。
タイムアップ後は、全員の要約ワークの中から、伊沢さん、須貝さんが数名分を取り上げ、良かった点、印象に残った点を紹介。各グループをサポートした
「QuizKnock」ライター陣からも、全体を通しての感想や講評のコメントをいただき、講座は無事終了となりました。

終了後にもお楽しみが!

講座の感想をSNSで発信!伊沢さん、須貝さんの写真とともに「#QuizKnock」「#QKライティング講座」のハッシュタグをつけて、受講後の感想を投稿していただきました。
みなさんから提出していただいた要約ワークは、後日「QuizKnock」ライター陣が、しっかり確認!ひとりひとりのもとに詳しい講評が届けられました。

受講者の声

コラボイベント受講者のみなさんに
ご回答いただいたアンケートの中から一部を
ご紹介します。

「ライティング」に関して、
どんな気づきや学びがありましたか?

なるべく詳しく、とにかく強調してインパクトを与える文章を心がけていたので、言い過ぎに注意することが重要だと認識させられ、今後のライティングに活かせそうだと感じた。

chat GPTなどで、手軽に調べ物ができるようになったため、ソースを大切にするという記事を書く上で必要なことを忘れていたことに気づくことができた。

続きを読んでもらうためには結論や読者が知りたいことを最後に持ってくるのが良いと思っていたが、結論を初めに持ってくることで読者がストレスフリーに読めることを学んだ。また読むか読まないかはタイトルにほぼかかっているためかなり重要であること、タイトル内での順序も大切であることを学んだ。

書くコツだけでなくて、正しい情報を得ることからライティングなのだということを改めて知ることが出来ました。
簡単なように思えても、実は大変であるため情報を発信する際には自分の信頼がかかっていることを学びました。

「食」「農業」「農薬」に関して、
新たに学んだことはありましたか?

日本の食料自給率と農薬のつながりを知ることができました。農薬はできたらない方が良いものだと思っていましたが、あることで今ある日本の農業の課題を解決することができるかもしれない大切な役割を担っていると感じました。

農薬は農業に必要不可欠であり、その農薬は、農家、消費者、環境を守るために長い時間と多くの段階を経て使われているということ。勝手にマイナスなイメージを持っていたが、正しい情報のみを抽出することを意識してワークを行う中で、私たちの安全をいかに考慮したものであるかを知った。

食料自給率の低下を防ぐために農薬や気候変動にも耐える品種改良など様々な対策が行われていることがわかりました。
農薬の安全性について詳しく知ることができて不安がなくなったので農薬を使用している果物などを安心して買うことができると思います。

農業の機械化などにより、穀物の生産が3倍以上になったというデータを初めて見て、興味深いと思いました。より少ない農薬量でより効果のある高性能な農薬の開発が、持続可能な農業のために重要であるということを知りました。

Interview

イベント終了後、伊沢拓司さんと
須貝駿貴さんにお話をうかがいました!

第2回目ライティング講座を終えての印象は?

伊沢さん

参加者と我々主催側が「QuizKnock」コンテンツという共通言語でつながっているのは講座を行う上での強みになっています。みなさん「学びに来ている!」というポジティブさがあるので主催する側としてはやりやすいですね。

須貝さん

みなさんの書きっぷりを見ていると、普段ネット記事に接することが多くて、その影響を受けていることが伝わってくる。だからこそ、正しい記事を読むって大切なんだと改めて感じましたね。

伊沢さん

正しいことをちゃんと調べるって、実は手間がかかるし難しい。しかも見つからない場合もある…。ライティングの前提として求められるのは、調べ物の技術でもあるので、そこをお伝えできたのは良かったと思います

「食」をテーマとすることへの想いや意図をお聞かせください。

伊沢さん

「食」は、身近なのに課題を解決、改善するのに時間がかかる。そしてスケールが大きいのに見逃されがちでもある。スケールが大きいってワクワクしますよね?こういうテーマは、QuizKnockが表現したいこととの親和性が高いんです。普段の生活で見落としがちなスケールの大きな話を「楽しいから始まる学び」を使って、もっと広げていけたらいいなと思っています。

須貝さん

「食」は誰にでも関係のあるテーマですけど、まずそれに気づくことが大事ですよね。“あ!そういう問題があったな”と気づいてもっと深く知ろうとすると専門知識が必要になるけど、そのきっかけをつくれるのがQuizKnockかなと思います。あと、個人としてはサイエンスがテーマになっているので、課題で取り上げた農薬もサイエンスの分野に踏み込んでいくひとつの入口だと思います。

クイズの答え:

通貨単位「ドル」は、アメリカ、カナダ、香港、オーストラリア、ニュージーランドなどで使われており、単に「30億ドル」だけでは、どの国や地域のドルを指しているか不明。この場合は「30億ニュージーランドドル」とすると読む人に親切!